2004年09月17日

アーシングを考える

効果のほどがまちまちで体感できるほどはっきり表れないこともあるので、お客様に勧めにくいというか、「なんだ、効果無いじゃん!」と言われるのがイヤであまり積極的に取り組まないお店も多いアーシング。確かにプロとして勧めた以上効果が無いと言われちゃ実もフタもないわけですが、果たして実際のところはどうなんでしょう?

車のアース
アースと言っても車の場合は家電なんかとは意味が違います。冷蔵庫や洗濯機など電気製品に付いているアースというのは「万が一」の場合の電気の逃げ道ですが、車の場合は「マイナス配線=アース」ということになります。
車に何か取り付けるときに「+の電源を取って−はボディにアースします」よね?つまりマイナス配線は車体金属部につなぐ=アースということになります。
バッテリーのマイナスターミナルと車体金属部は電気的に連結されていて、色々な電装機器は車体金属部を通じて配線されているわけです。

電導率の低下
車も長く乗っていると各金属部に腐食やサビなどが発生し、電気の通りが少しずつ効率が落ちてきます。純正でアース配線もされていますが、必要最低限のものが多く、これも同じく劣化します。
これをなんとかしようということで、要所要所をケーブルで連結することにより新たな電気の通り道を作ってあげようというのがアーシングの基本的な考え方です。

効果の体感
ヘッドライトが明るくなる、オーディオのノイズが減る、燃費がよくなる、エンジンのフケが良くなる・・・、色々効果のほどがうたわれているアーシングですが、顕著に効果が現れる場合もあれば、体感できるほど効果が無い場合もあります。車両によってコンディションはまちまちですから当たり前といえば当たり前なのですが、古い車ほどその効果は大きいと言えます。また、小さな車は純正のアースも細い配線を使用されることが多いので、これも効果が大きいようです。
効果の表れにくい車も確かにありますが、ただ「効果が体感できない=効果が無い」ということには決してならないわけですね、コレが。効果が小さいだけで、絶対に「0」ではないわけです。

というわけで、商品の選定も含めてもう一度アーシングを考え直してみようと思います。
posted by 電気おやじ at 14:57| Comment(0) | TrackBack(2) | 電気おやじのひとりごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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車の電気の基礎の基礎?
Excerpt: 私も最初はどうしてもなじめなかったのが、何か取り付けたりする場合「配線のマイナスはボディにつなぐ」ってことなんです、実は。普通、電気の配線をする場合は+/−それぞれ線があって、+は+に、−は−につなぐ..
Weblog: デンソーネットブログ
Tracked: 2004-09-17 15:19

アースチューニング
Excerpt: elepitの「アーシングを考える」へのトラックバックです。 アーシングを考えるhttp://elepit.seesaa.net/article/617399.html確かにプロ..
Weblog: デンソーネットブログ
Tracked: 2004-09-17 16:15
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