■車のアース
アースと言っても車の場合は家電なんかとは意味が違います。冷蔵庫や洗濯機など電気製品に付いているアースというのは「万が一」の場合の電気の逃げ道ですが、車の場合は「マイナス配線=アース」ということになります。
車に何か取り付けるときに「+の電源を取って−はボディにアースします」よね?つまりマイナス配線は車体金属部につなぐ=アースということになります。
バッテリーのマイナスターミナルと車体金属部は電気的に連結されていて、色々な電装機器は車体金属部を通じて配線されているわけです。
■電導率の低下
車も長く乗っていると各金属部に腐食やサビなどが発生し、電気の通りが少しずつ効率が落ちてきます。純正でアース配線もされていますが、必要最低限のものが多く、これも同じく劣化します。
これをなんとかしようということで、要所要所をケーブルで連結することにより新たな電気の通り道を作ってあげようというのがアーシングの基本的な考え方です。
■効果の体感
ヘッドライトが明るくなる、オーディオのノイズが減る、燃費がよくなる、エンジンのフケが良くなる・・・、色々効果のほどがうたわれているアーシングですが、顕著に効果が現れる場合もあれば、体感できるほど効果が無い場合もあります。車両によってコンディションはまちまちですから当たり前といえば当たり前なのですが、古い車ほどその効果は大きいと言えます。また、小さな車は純正のアースも細い配線を使用されることが多いので、これも効果が大きいようです。
効果の表れにくい車も確かにありますが、ただ「効果が体感できない=効果が無い」ということには決してならないわけですね、コレが。効果が小さいだけで、絶対に「0」ではないわけです。
というわけで、商品の選定も含めてもう一度アーシングを考え直してみようと思います。